こんにちは、at ease尼崎パーソナルトレーナーの藤原です。
今回も前回に続き基本動作の重要性について考えていきたいと思います。
ここ数年、トレーニングを指導していても、自身でトレーニングしていても、本などを読んでいても
思うことがあります。
そもそも、運動・トレーニングの特異性、特異動作て、なんだろう?
全てのスポーツ・競技動作は歩く、走る、しゃがむ、起き上がる、ヒト(モノ)などを避けるといった、
日常生活動作の延長上にすぎません。
要は前回お話しした矢状面、前額面、水平面などの基本動作を組み合わせ、より強く、バランスよく
最適な動作を選択し、行っているにすぎないのです。
このことは、至極当然のことなのですが・・・
しかしながらメディア、WEBなどをみていると目新しさからか、複雑で奇抜さの目立つトレーニングメソッドをよく見かけます。
複雑で奇抜なトレーニングは、トレーニングに含まれる要素が多すぎ、それぞれの要素に対する効果が薄れてしまいます。
実際は正しい基本動作を基盤とし、フィジカル、テクニカルが構築されなければなりません。
このことを無視しすることこで、スポーツ傷害・障害引き起こす可能性を高めてしまいます。
本来、我々パーソナルトレーナーやフィジカルトレーナーの仕事は、こういったものを高めることだったはずです。
より複雑で、競技動作に近いものは、我々ではなくその競技に精通しているコーチの仕事なはずです。
しかし、多くの現場を見ていると、この境界線みたいなものが薄れ、なくなり、テクニカルとフィジカルが混在してしまっています。こういったことが、現場や選手を混乱させ、ケガを増やすだけではなく、競技力まで低下させているようにも思います。
今一度原点に戻り、我々トレーナーの仕事について再考する時期にきているのかもしれません。このブログを読んで下さっている皆様も一度考えてみてはいかがでしょうか?
先日、来日されていたMLBシアトルマリナーズのイチロー選手を見ていると、打撃に少々の衰えを感じましたし、このことで様々なことを世論でも言われているようです。
しかし、歩く、走るなどの基本動作だけではなく、立ち姿や座っている姿など基本姿勢も本当に素晴らしいと感じました。これはイチロー選手の日々の努力だけではなく、基本動作や基本姿勢の重要性を理解し、トレーニングされているのだと思います。
これは、イチロー選手だけに言えることでわなく、横浜FCのカズ選手など長期にわたり一線級でプレーされている、多くのアスリートに見受けられるものです。皆様もこういったアスリートの思考やトレーニングを参考にされみてはいかがでしょう。
追伸、イチロー選手の身体の動きを見ているとまだまだ現役でやれそうなんですが、引退とは・・・
イチロー選手28年間素晴らしいものをたくさん見せていただき、本当に有難うございました。
そして、お疲れさまでした。現役を引退されても、すべてのアスリートの手本であり続けてください。