こんにちは、atease尼崎パーソナルトレーナーの藤原です。
この仕事を長くしていると、近頃強く思うことがあります。
それは基本動作の重要性です。
どのスポーツ競技においても、近年急激なスピード化、パワー化、テクニカル化が進んでいます。
これに伴いスポーツ傷害・障害も多く、複雑化しているように思います。
近年見られる、変化に対応するために競技者も周囲のスタッフもスピードUP、パワーUP、
新たなより複雑なテクニック修得に力をいれています。
当然、こういう時流なので仕方はないのですが・・・
こうなると当然ですが、基本動作の修得、修練に時間が取れなってきます。
私自身もトレーナーとして、長年多くの競技、競技者、様々な年齢層のクライアントの方々に携わってきましたが、
年々、基本動作の重要性が低くなっているように感じています。
例えば、猫背、反り腰などの不良姿勢に不良歩行など正しく基本動作できてない人が増えています。
基本動作が不十分なまま、ハードなトレーニングや練習を繰り返すことも、スポーツ傷害・障害が増えている一因だと思います。
これは不良姿勢、不良動作を定着化させるだけではなく、さらに悪化させ、運動中の身体に歪を生むためです。
競技者自身も基本動作の繰り返しは、派手さもなく地味なため、その他のフィジカルトレーニング、テクニカルトレーニングに比べ敬遠しがちです。
遠回りなよに思いますが、正しい基本動作の修得が競技能力向上への最もな近道ですし、スポーツ傷害・障害軽減の近道でもあります。もう一度原点回帰し、基本動作の重要性を考えてみてはいかがでしょうか?
では、基本動作とは?
ヒトを含めた動物は、矢状面、前額面、水平面と言われる3平面とこれらを合した複合面で動作しています。
矢状面は歩行、ランニングなどの前後方向への動き
前額面は横歩き、サイドステップなどの左右方向への動き
水平面は捻りなどの動き
これらを見て分かることは、矢状面の運動は日常的に頻繁に使うものであり、これに前額面と水平面の運動を組み合わせることで、より複雑な動作にしているということです。
私個人的な考えでは、運動の難易度は、矢状面⇒前額面⇒水平面へと上がっていき、矢状面と前額面加えた運動が水平面の運動になります。
このことを考慮して、トレーニング導入時はより難易度の低い矢状面上の運動から始め、前額面上の運動、水平面上の運動へと移行していくことをお勧めしています。
難易度が低いというのは簡単と捉えるのではなく、より重要だと捉え、時間をかけて取り組むことが大事だと考えます。
1回のトレーニングの中でも、このことを踏まえ順序、頻度、バランスなどを考慮してメニュー作りすことをお勧めします。