こんにちは!
トレーナーの若木です!
グルテンフリーは海外から広がり、
日本でも最近は言われるようになっているグルテンフリー(小麦製品を取らない食事)
アメリカの食料品店では通路を何気なく歩いていると、そこらじゅうの商品にグルテンフリーの文字が書かれている状況。
グルテンを含まないグルテンフリーのチョコレート・ブラウニー・ミックス、ビール、全粒粉のパンなどなど、ここ10年ぐらいかけてグルテンフリー市場は大きくなり続けています。
ここで疑問…
本当にグルテンってそんなにカラダに悪いの?
誰もが健康のためにグルテンを避けたほうがいいの? ということ。
グルテンは、小麦、大麦、ライ麦などの穀物から生成されるたんぱく質の一種の事。
グルテンはネバネバしていて伸縮可能でパンであれば、膨らませた状態をキープするのに大切な役割をはたしているし、食品以外でも増粘剤として利用されることも多いのです。
たとえば整髪ジェルや歯磨き粉などにも使われていたりします。
そんなグルテンは消化器系の問題で、グルテンに敏感に反応してしまう人もいます。
この原因については様々な論争がありますが、グルテンに敏感に反応する人の多くはセリアック病を持っている場合が多いようです
(小麦アレルギーにかかるのは必ずしもグルテンに敏感なわけではなく、グルテンに関係なく小麦アレルギーになる人もいる)。
セリアック病は小麦、ライ麦などに含まれるグルテンに対する免疫反応が引き金になって起こる自己免疫疾患で、小腸の粘膜が炎症を起こしてしまい、栄養の吸収を阻止したりするんです。
これが、下痢、腹部膨満感、過敏性腸症候群、潰瘍、腸癌、貧血、疲労感、骨や関節の痛みなどの症状を引き起こす場合もあり、時によっては命を落とす事もあるんです。
日本でのセリアック病罹患率は約0.7パーセントぐらいだそうですが、アメリカとイギリスでは約1パーセント。
これは20世紀中盤と比べると4倍~5倍の人がセリアック病だと診断されている事になるそうです。
このようにセリアック病の症例が上昇中なので、食品会社が多くのグルテンフリー食品を販売するようになるのは自然の流れなのです。
ただ、多くの医師は、あなたがセリアック病でないのならば、グルテンフリーになる意味は無いと考えているようです。
実際、海外の記事によると、
消費者がグルテンフリー食品を購入する一番の理由はグルテンフリーの方が健康的であるとされているからですが…、セリアック病ではない人々に対しても健康促進効果があるという検証を証明する研究発表は全くありません。
むしろ、グルテン自体に含まれる成分には健康に有益な栄養もあるため、人によってはグルテン回避が正当だと認められない場合がある。
と発表しています。また、多くのグルテンフリー食品はジャンクフードと同じぐらい飽和脂肪、お砂糖、ナトリウムが入っているので、白米や片栗粉と同様に血糖値に影響したり、中毒性の引き金を引いてしまう事もあると体への影響があると勧告しています。
さらに、研究はグルテンフリー食を続けると、鉄分、葉酸、ビタミンB1、カルシウム、ビタミンB12及び亜鉛の欠乏を引き起こす場合があるとも警告しています。
ただ、グルテン感受性とセリアック病は世界中で上昇傾向にあるので、グルテンフリーの食品を手軽に購入できるのは便利ですよね。
テニスプレイヤーのジョコビッチもグルテンフリー食に切り替えたら、試合に勝てるようになったそうなので、グルテンを体質的に受け付けない人にはオススメです。
でも、流行ってるからとか、セレブがグルテンフリーダイエットしてるからといった理由で、わざわざ高価なグルテンフリー食品生活をおくるのはナンセンスなのかもしれません。
なので一度ご自身でグルテンフリーを体験していただいて、グルテンフリー生活にしたら、なんとなく調子いいと感じた方は継続してグルテンフリー生活を行うといいかもしれませんね!!!